経験者のアドバイス

はじめに

当会の迷い猫犬掲示板に掲載し、ペットをみごと探し出した方々の中から、管理人がこれは参考になると思われる方に、探し出した経緯や、逃げ出したペットを探している方々へのアドバイスを書いてほしいと依頼し、メールで送っていただきました。

下記に掲載しましたので、是非お読みになり、参考にしてください。管理人


 

 2016年3月15日にご主人の車のエンジンルームに入っていた飼い猫ちゃんが、自宅から1.5kmはなれた場所でエンジンルームから飛び出し、行方不明となっていました。ところが、5ヶ月も経過した8月10日に捕獲に成功し、無事、お家に帰ることができました。

 飼い主さんから、保護されるまでの経過が送られてきましたので、掲示板とこのホームページに掲載します。地域で野良猫たちの世話をしている方の情報が捕獲成功につながりました

保護されたラッキーちゃん 

下記転載

「お世話になり、ありがとうございました。本当に信じられない気持ちです。
 毎日とてもつらかったのですが、行動しました。逃げた場所を中心に、お会いした人に話をし、チラシを渡し、顔見知りになった方もいます。ポストインはあまりしませんでした。公園で遊んでいる子供たちと話をしたり、人が集まるお店、動物病院、工事現場、などに、ポスターを貼らせてもらいました。夕方に探すことが多かったのですが、夜中や朝方に探したほうがよかったと、思いました。目撃情報はほぼなく、昼間はどこかに隠れていたと思います。

 そのうちに地域猫お助け隊という活動をされている方々を知り、メールを送り、お会いして、話をし、情報があったら、連絡をもらうことになりました。ラッキーを探しているときに、所々にえさ場があり、病院や地域猫お助け隊の方からの情報で、毎日、えさをあげている方を知りました。地域猫の会の方が、その方にもラッキーの話をしてくださりました。その方がえさを食べに来たラッキーを目撃されて、夜中に一緒に確認。ラッキー本人でした。保護するのに焦り、素手で2回失敗し、捕獲器も失敗。朝方、3回目で素手で捕まえて、保護することができました

 しかし、私や家族はもうほとんどあきらめていて、行動も3ヶ月すぎくらいからしなくなり、ポスターもはがしてもらいました。
逃げた場所の近くに、えさ場があったこと、人と話をして、情報をもらえる環境を作ったこと。たくさんの人の協力なしでは、到底無理だったと思います。  

追伸

 5ヶ月たっても、家族のことや、うちの中のこと、ご飯やトイレの場所、自分のの入ってたかご、使っていたタオル、オモチャ、すべて覚えています。処分せずに残しておいてよかったです。ラッキーを見つけたときも、私や主人、息子の、ラッキーと呼ぶ声に、ニャオーニャオーとすごく反応していました。飼い主の声はしっかりおぼえていると思います。車も人もいない夜中から朝方に、名前を呼んであげると、ひょっこり出てくる子も多いのでは?と思います。
 迷子の猫ちゃん、ワンちゃんたちが一日も早く、家族のもとへ帰れますように。

転載以上

失踪前のラッキーちゃん

 

管理人より一言

 どの地域にも野良猫たちにごはんをあげている方がみえますが、そうした人に尋ねるというのは良いことだと気がつきました。ただ、こうした人たちは、野良猫にごはんをあげているということに、罪悪感を感じていますので、なかなか表面に現れず、アクセスできないのが実情です。この人たちに迷い猫情報を発信できるような工夫を考えてみます。もうひとつ。多くの猫ちゃんは、逃げ出した場所からそれほど遠くには移動しないものという定説が間違っていないという確信がもてました。


 2015年10月17日18時頃、香川から名古屋市内のアパートに引っ越しした当日、ベランダから逃げてしまいました。完全室内飼いの猫ちゃんが、まったく土地勘のない場所で、戻るわが家さえ分かりません。大変困難な状況下で、飼い主さんの絶対に探し出すという強い行動力と、当地で猫の保護活動をしている方がいるという幸運もあって、みごとに1ヶ月後に保護できました。そのプロセスを是非お読みください。新聞広告、ポスター掲示、各家々にポスティングが有効であり、ネットでの捜索はまだまだ非力であることに気が付きます。

掲示板へ無事保護した時の書き込み

 いなくなってからちょうど一ヶ月。
本日朝にようやく保護できました!!

家から500m程のお家で餌をもらっており、その家のお隣さんがビラを見て連絡して下さいました。
その方が捕獲器まで貸して下さり、今朝保護していると連絡を下さり、半信半疑でお伺いしたところ、うちの猫でした…

管理人様に絶対近くにいるとアドバイス頂き、ビラも3回巻き、徐々に目撃情報から範囲を特定し、3度目のビラまきはその範囲に絞って巻きました。
そのおかげで優しい近所の方にご協力頂くこともできました。

引っ越したその日で、なかなか見つからず挫けそうになることもありましたが、無事に見つけることができ本当に嬉しいです。

 

管理人の依頼で保護にいたるまでの経緯と、迷い猫を探している人たちへ、参考になると思われるアドバイスを、メールで送っていただきました。

 うちのネコが見つかった経緯をメールでお送りいたします。

【ポイント】
・すぐに警察や保健所に連絡する
・絶対近くにいると信じ、諦めず探し続ける(うちは500M程の場所で発見)
・地元の新聞社に折り込みチラシをお願いする(有料ですが)

【使用したツール】
・新聞の折り込み広告(10万円以上かかりました…)
(地元に強い新聞社を選びました。愛知なので中日新聞です)
・あらゆる迷子猫サイトに記事を掲載しました
・地元のフリーペーパーに掲載してもらいました
・SNSで情報をシェアしてもらいました
・近くのスーパーや動物病院にチラシを貼ってもらいました

【経緯】
・10月17日、香川から名古屋に引っ越したその日に
ベランダから逃走しいなくなりました。

時間を見つけて捜し歩きましたが、なかなか見つからず。
餌を持って歩いても発見できませんでした。

・10月下旬…一度目の折り込みチラシ
3件ほど目撃情報をいただきました。
連絡を受けてすぐその場所へ行っても見つからず、
または猫違いでした。

・11月頭…二度目の折り込みチラシ
この時、家から500mほどの場所で目撃情報が数件ありました。
大きな道路を超えるので、探していない地域でした。
情報が来るたびすぐ探しに行きましたが発見できず。

・11月中旬…三度目の折り込みチラシ
目撃情報が相次いだエリアに絞ってチラシを600枚程巻きました。
すると
「お隣さんが庭で餌をやっていて、そこに来る猫で似ている子がいる」
と連絡を頂きました。

その方は野良猫を保護し、避妊手術をする活動をされているそうで、
ご親切に捕獲器を貸してくださりお隣さんと協力して仕掛けて下さいました。

そして翌日の今日11月19日、
朝方「捕獲器にいる」と連絡を頂きました。
何度か目撃情報の場所へ行っても別猫であることが続いたので
半信半疑であまり期待せずにお伺いしたところ、
何度目かの正直で、うちの猫でした!!!

こちらのお宅で餌をもらっていたのか、
痩せるどころか太っているほどでした。

たくさんの方にご協力いただき、
感謝してもしきれません。


 2012年6月18日に自宅からのんちゃんが失踪、同月24日にみごと保護された経緯が飼い主のKさんから送られてきました

6月18日に自分で網戸をあけて脱走したきり一週間、目撃情報も首輪に着いてる鈴の音すらせず何の手がかりもありませんでした。

保健所・警察・役場・火葬場・周辺の動物病院すべて届け出ました。

こちらのボランティアの方から捕獲器をお借りし設置、迷子猫掲示板への掲載、チラシを作成し200メートル以内を500枚ほど配布、ごく近所の方へは庭にも入らせてもらってくまなく捜索しました。

夜は24時頃、朝は明るくなり始める4時から捜しました。

それでも一切手がかりがなく、生きてる気がしなくなり絶望的な気持ちになりましたが、迷子猫について検索するとかなり長い間じっとしていて、恐怖でどんなに呼んでも出てこない事を知り可能性がある限り続けようと思いました。

7日が過ぎようとしたころ、チラシを見た方から『庭にのんちゃんがいた』と情報が入り既に目撃時間から1日半が経過していましたが周辺を名前を呼びながら捜していたら、ネコがケンカする声が聞こえます。
家族みんなで集中的に捜すと今度は鳴き声が…。
ケンカして逃げて木に登ったところを発見し確保となりました。

外の世界を満喫してたのかと思ったら、一週間でガリガリに痩せ足に力が入らずフラフラです。何にも食べてなかったんだとおもいます。
今回の件で、人間ならごく近所でも外を知らないネコちゃんにとっては簡単に迷子になってしまうこと。
帰りたくても帰れないこと。
帰れないでいる間食べ物にありつけないでいること。
がわかりました。

こちらから捜して見つけ出さなければ、戻ってこれないんだと思います。
大切な家族ですからなりふり構わず捜してもいいと思います!

よっぽど怖かったのか人が変わったかのように甘えん坊になっています♪

ご協力頂いた全ての方に感謝しています。
ありがとうございました


 5月2日(月)夕方5時半頃、自宅からいなくなったイチゴちゃん。飼い主さんの必死の努力が実を結び家に帰ることができました。大変参考になりますので掲載させていただきました。


5月4日(水)配って歩いたチラシの効果で近所の方から連絡がありました。
すぐ近くの側溝で鳴いていたので無事保護出来ました。
ありがとうございました。

今回の教訓です。
色々な手段で探す事を諦めない事。

私が行った内容は以下の通りです。
警察署・保健所・市役所・環境衛生課に連絡。
チラシを作り近所の方に直接手渡しで協力を要請。
2時間おき程に家族交代で近所の散策。
自宅はいつでも帰ってこれるように24時間ドアを開けっ放し(防犯対策のため夜中も交代で寝起き)
道しるべの為に好きだった餌とトイレの砂を自宅付近に置いた。

可能性を信じて色々な事を行いました。
そんなに遠くへは行けないだろうと、声は届いていたはずです。
皆さまの何かの参考にでもして頂ければと思います。
諦めないで下さい。
すぐに行動して下さい。


イチゴは元気に戻ってきてくれて本当に良かったです。
うっかりドアを閉め忘れなように今後は気をつけたいと思います。


 2009年4月10日から譲渡先でいなくなったシズオくんを1ヶ月後に会のメンバー2名によって無事保護いたしました。

 4月10日から譲渡先でいなくなったシズオくんを1ヶ月後に会のメンバー2名によって無事保護いたしました

 脱走してから一ヶ月が経過していますので 最後の望みを託すつもりでポスターを25枚作製し譲渡先200メートル周辺のご近所を一軒々訪問しポスターを手渡ししながら情報を訪ね歩きました。留守のお宅にはポスティングさせていただきました。半ば諦めの境地で最後の25軒目のお宅に訪問したところ2時間前にこの猫を見たと教えていただき現場に直行しました。現地は資材置き場で猫が身を隠すには格好の場所でした。二手に別れ30分ほど名前を呼び続けていると最初はか細い声で次第に大きな声に変わり何と姿を現してくれたのです。以前の雄雄しい姿はすっかり影を潜めみすぼらしく汚れ一回り小さくなったシズオクンでした。

 訪問先では様々な情報を提供してくだっさたり親身なお言葉を掛けていただきました。そして、小学生の女の子が周りの人に聞くからとポスターを一枚欲しいと取りにきてくれました。夜には留守宅にポスティングさせていただいた方からの的確な目撃情報のお電話も頂戴しました。そのお電話の内容から資材置き場の方が野良猫に餌をあげておられることが分かりシズオクンはその餌のお陰で命を繋いでいたのです。一匹の猫のために多くの皆さんにお心を掛けていただき、最後の25軒目の方との出会いにも運命を感じ命の重みを身をもって体験しました。自分から甘えることも無かったクールなシズオクンも我が家で静養している今は、呼べばすぐ飛んできてすっかり甘えん坊のシズオクンです。外はもうこりごりなのか、戸が開く度びびって逃げます。

 今回の件で、皆様方のご親切も身にしみて有り難く、猫に関心を寄せていただいている方も結構いらっしゃることも感激でした。保護するまで譲渡先のご家族の方にも懸命に探していただきご心労やご迷惑をおかけしました。今回捜索を諦めていたらたくさんの野良猫の中の一匹になっていたでしょう。寿命を全うするまで無事に飼う事は本当に難しいことを思い知らされた出来事でした。

 居なくなってからすでに1ヶ月が経過していましたが、諦めず捜索したことが良い結果となりました。会ではこれまで譲渡先でいなくなった猫を90%以上保護に成功しています。猫に気をとめていてくれている人が必ずいます。猫ちゃんは助けを求めています。諦めずに是非探し出してあげてください。